こんばんは、七草粥です。
ここ3回ほどキャラクターの「目」にスポットを当てた記事を書いてきました。
書いていく中で自分が普段どんな意図でその色を選んでるのかとか色々と発見がありました。
そんで自分の描き方の見直しが出来たところでですね、
普段見てるアニメのキャラクターの目の描き方にも作品ごとの特徴や違いがあるのではと思い、これまでの記事で取り上げてきた「キャラクターの目を表現する上で大事なこと」を念頭に置いて色々と調べてみました。
今回検証する作品は
響け!ユーフォニアム
花咲くいろは
きんいろモザイク
の3つです。
選出理由はそれぞれ目の表現に割と差がある作品だったからです。あと僕が超好き。
今回検証するにあたって勉強も兼ねてそれぞれの作品の目を描き方を再現してみました。
色々見えてきましたよー。
それでは検証開始です。
まずは
響け!ユーフォニアムから黄前久美子ちゃんと高坂麗奈ちゃんの目です。
なるほどなるほどー。
ユーフォの目の描き方は個人的にすごく好き。
なんてったって色使いが絶妙。
ベース色、瞳孔、虹彩、虹彩部の光、色ハイライト、ハイライトの6色構成。
瞳孔は大きめで、虹彩は波打っててウルウルしててかわいい。
などなど特徴は色々ありますが中でも一番面白いのが
久美子なら黄色のベースに対して緑、麗奈なら紫のベースに対して赤の色ハイライト。
ベース色と親和性が高くてかつ目立つ近似色やキャラによったら補色が使われています。
おもしれえ・・・。
ここね。
これがあるだけで面白いですよね。
さてお次は
花咲くいろはから松前緒花ちゃんの目です。
懐かしいですね花いろ。最近行けてないですが放送終了後現在も、舞台となった石川県金沢市にて「ぼんぼり祭り」という劇中で開催されたお祭りが毎年実際に開催されています。
ファンからの愛され度合いが伺えますよね。
さて、花咲くいろはのキャラの目はシンプル。
まっくろのベース色に、複数のハイライト、薄くて彩度の低い赤の虹彩、さらに薄く白にほど近い赤で虹彩を光らせます。
それだけ。
だがそれがいい。
真っ黒なベースがそのまま瞳孔として作用するので必然的にぱっちり目にできて、なんて言うんでしょうか。
良い意味でこう・・・
芋っぽさというか日本人っぽさが出てるような気がします。
良い意味でですよw
その他、他の2作に比べた特徴は
白目の影がはっきりしてて濃いこと
メインのハイライトの位置が低め
ですかね。
さて最後は
あい、きんいろモザイクから猪熊陽子ちゃんの目です。
アリスとかカレンちゃんじゃなくて陽子。なんか文句あっか!好きなんだよ!
えーなるほどなるほど。
いろはと比べたら色数が多くて、ユーフォと比べたら落ち着いた色使い。
いろはは虹彩部に「ぼかし」が施されていましたが、きんモザは虹彩部とそれを照らす光も境界線がはっきりしていて
ザ・アニメ塗り
という印象。
ハイライトをさらに照らす光も他2作と比べてありませんし、ユーフォのように色ハイライトを入れることもありません。
余計なことをまったくしていないですね。
きんモザの優しくてかわいらしい作風に見事にマッチするふんわりとした印象に落ち着く仕上がりではないでしょうか。
はい、いかがでしたでしょうか。
まさに三者三様。一口にアニメ塗りと言っても色んな表現方法があったことが分かったのではないでしょうか。
どれもこれも「作風」にマッチするような描き方が試行錯誤の末に生み出されたのでは無いでしょうか。
「響け!ユーフォニアム」は現代が舞台でありながら彩色豊かで、特に「光の表現」が大切にされていた作品でした。
「花咲くいろは」は旅館で働く人のリアルと「和の空間」が重視されていました。
「きんいろモザイク」はとにかく優しくて可愛らしい作品でした。
振り返るとまさにどれもそれぞれの作風が目の描き方にも表れていたと思います。
いや~奥深き " 目 " の世界・・・。
それでは~っ
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匿名 (木曜日, 31 1月 2019 13:54)
すごいです。ありがとうございます
Akane (金曜日, 20 11月 2020 22:22)
とても勉強になりました。ありがとうございます✨
私も今目にこだわって練習しているので、とてもありがたいです( _ _)
あとアニメ愛がよく伝わってきました(っ ᷇ᵕ ᷆ )っがしっ